わんぱく男子と育つ

男の子の子育ての工夫・ものえらび・仕事と子育て

本から学ぶ、こどもと考える「死」・読み聞かせ

1 おすすめの本

人生とはなんぞや、

という問いに、
もののみごとに、かろやかに、
一冊にまとめてある本に出合いました。


1匹のビーバーの一生を描いた本ですが、
生まれてから、学校へ行き、青年期になり、
結婚し、子どもを産み、育て、
その子どもに子どもが生まれ、
そのビーバーが亡くなるまでの物語です。


10分ほどでよみおえます。

3年生のタロに読みましたが、
じっくりと聞いていました。


おはなしのところどころに、
生活や人生をたのしむ様子や、
それぞれの時期(こども⇨大人⇨親⇨祖父母)の
そのときの気持ちが

それはそれは端的に、
かつ、
すんなりと心に入る言葉で表現されていて、


今読んでおいてよかったなあと、思えた本でした。


以下、ベントリー・ビーバーの印象深い言葉。


青年期

ぼく、おとなになりたいか、どうかわからないや。いそがしくて、ギターもひけないし、ポテトチップスもたべられなくなるかもしれないもの。


自分のこどもが大工にならず、
べつの仕事をえらび、家をでてしまったとき。
ベントリーはこう言ってそれを受けとめます。

みんながみんな、みずうみのそばで、
だいくをやりたいわけじゃないんだ。


年をとったとき、うたっているベントリーに
妻のベリンダが言います。

うたっているのは、こわいからですか?
それとも、しあわせだから?

このあとのベントリーとベリンダとのやりとりも、
とてもすてきです。


こどもに読み聞かせる一冊をえらぶとしたら、
わたしは迷わず、この本をえらびます。


とはいえ、タロは感受性が強く、いろいろ考える性格ですが、ジロはそうでもなく、ジロに読む本、となると、またべつの一冊になります。。


読み終えたあと、
タロは死について考えたようでした。


たくさんある本の中でも、
主人公が死ぬ本はあまりないので、
タロとしては、「生き方」より
「死」が印象に残ったようです。

2 こどもと考える死

なんでなんで?とよく尋ねる子だったタロの
3歳の頃の質問は、


「ねえママ、死んだらどうなるの?」


でした。


「ママもまだ死んだことがないからわからないけど、
大丈夫!先に行ってるから、そこでまってるよ!」


と答えていましたが、
こどもとしては意味不明・・・
納得のいく答えではなかったなあと今は思います。


ヨシタケシンスケさんの
『このあとどうしちゃおう?』
という絵本に出合ってからは、


「あの本のとおりだと思うよ。」


と、ひとことで答えるようになりました。


生きることの先には、必ず死があります。


そして、生きているあいだに、
たくさんの大切な人の死を経験します。


たくさん泣いて、

そのあと、
でも今はきっとこんなことしてるだろうな、
と、すこしだけたのしく考えられたらなあと思います。


子どもの、死んだらどうなるの?
の問いに答えるのに、すばらしい一冊だと思います。


『このあとどうなるの?』

ではなく、

『このあとどうしちゃおう?」』

という題名も、

じぶんでえらべる、という意味を含んでいて、

細部まで考え抜かれているなあと思いました。


想像する余白があり、
読んだあとまでたのしめる、
完璧な一冊だと思います。



3 読み聞かせ

タロは本好きで、家ではひまさえあれば
本を読んでいます。
絵が多い、かいけつゾロリやおばけマンションシリーズが大好きです。


わたしは、本は娯楽か散歩のようなもの、
と思っているので、
読んでいてたのしい本がいちばん!


親が子どもの読む本をえらんだりはしません。


でも、自分ではえらばない本を、
親が読みきかせることで、タロの読書の世界を
少しずつ広げていけたらなあとは思います。


タロに人気だったのは
『もりのへなそうる』
こども特有の言葉づかいに大ウケでした。


読んであげたい本としては
『ファーブル昆虫記』
私がこどものころに母に読んでもらい、
ふんころがし(タマコロガシ?)の話が大好きでした。


『モモ』
来年(小4)くらい?が読みどきかなと思います。
時間にまつわるファンタジー



ちなみに、
私が子どものころ、自分が好きだった本は

  • わかったさん・こまったさんシリーズ

  • かぎばあさんシリーズ


本って、ほんとうにいいなあ、と思います。


知らないことを教えてくれるし、


うまく伝えられないことを
わかりやすく伝えてくれたり、


自分のことばで伝えると、
直接的すぎて、相手の心に浸透しないことも、
本(物語)を介して伝えることで、
相手にすんなり伝わったり。


子育ての忙しい時間も、
一冊の本と10分の時間があれば、
海外旅行に行けたりします。
(物語やエッセイの中で)


そろそろ読書の秋。


寝る前の5分でも読書にあてられるように、
「時間」と「心」の余裕をもちたいものです。


でも、もうだめだーってときは、ばばちゃんに電話。
読み聞かせをしてもらっています。


電気も消して、わたしも寝転んでしまうので、
わたしが読むより寝つきもいい気がします。


母もよく図書館に行くので、
こどもの読み聞かせ用の本を借りておいてもらったり、
実家にある本を、読んでもらったりしています。


こちらも助かるし、
離れて暮らす親にひんぱんに孫の声も聞かせられるし、


一石二鳥、と身勝手ながら思っています。。


ばばちゃん、ありがとう。


最後までお読みいただきありがとうございます。
よい1日を。


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